短刀たちの主張
担当:鶯丸 天気:晴
昨日から厄介になっている鶯丸だ。昨日の日報に書かれている鶯というのは恐らく俺のことだろうな。
ここの主殿は、初めて本丸に迎えた剣をしばらく近侍に置くようにしているとのことで、昨日から近侍を務めている。といっても、主殿がいる場所に一番近い部屋で茶をすすっているだけのことだったが。
そういえば、近侍として部屋に詰めていたら、時折廊下の方が賑やかになることがあった。様子を見に出ると、短刀たちが6振りほど集まって何やらひそひそと話をしていた。どうやら主殿がやって来る頃合いを見計らい、何か伝えたいことがあるようだった。6振り全員で一度に済ませられるような簡単な話ではないらしく、最終的には、この本丸に来たのが早い者から順に列を成していたようだった。今日のところは今剣と薬研藤四郎が順に主殿の元を訪ねて来て、その度にクダギツネが現れ短刀と主殿と3者で何事か話していた。
とりあえず、この本丸にはまだ大包平はいないようだ。